大事な旅行でLCCを使うとゲームオーバーになる可能性がある
JALやANAのようなFSC(フルサービスキャリア)でも遅延や欠航はあり得るが、LCCはその可能性がより高いと言えよう。
天候不良のみならず、機材繰り、クルー繰りで遅延することは想定内にしておいた方がいい。
LCCは機材繰りも乗員確保もぎりぎり、余裕なくやりくりしているからだ。
例えば、2023年1月26日の14時30分関西空港発成田空港行きジェットスターは乗員繰りのために2時間遅延し16時30分に関西空港を出発した。
遅延することは、ゲート前集合時間が過ぎた14時05分頃にアナウンスで知った。それまで何のアナウンスもなかった。
2時間遅延のアナウンスでさぞざわめくだろうと思ってみていたが、1、2名の乗客がゲート前のジェットスター職員に詰め寄っている事以外、皆冷静だ。
ゲート前で待機していた人の中から、ちらほらと商業エリアに引き返す人が出始め、ゲート前は30分もしないうちに人口密度が急減していった。
皆様勝手知ったる様子で、あー遅延かあ、ぐらいの感覚だ。さすがLCC常連は肝がすわっている、そう思った。
私はというと、折り返しの17時10分成田空港発関西空港行きピーチは絶対に乗れないため、関西空港のロビーでスマホからキャンセルした。
ピーチセールで4550円でとった格安チケットはまぼろしとなった。
私のようにただ飛行機に乗るためだけの自由な旅ならいいが、このあと待ち合わせや海外乗り継ぎ、現地での会合があったりすると普通に詰む。乗り継ぎの先のチケットを捨てるだけの損害では済まないだろう。