毎晩の習慣になっている、あるデジタルアートプロジェクトへの”参拝”。10年以上前に実際の神社に参拝していた私にとって、懐かしさと新しい体験が入り交じる不思議な感覚です。この新しい参拝スタイルについて、ぜひ皆さんにもご紹介したいと思います。
目次
1. 10年前の”参拝”習慣を思い出して
2. デジタル神社”虹龍神社”の魅力
3. 新時代の”参拝”が生み出す可能性
1. 10年前の”参拝”習慣を思い出して
10年以上前、私は関西に住んでいた頃、JR住吉駅前の住吉神社に毎朝参拝するのが習慣になっていました。職場に行く前に、ちょっと手間はかかりましたが、100円のお賽銭を手に神社に立ち寄るのが日課だったのです。
しかし環境が変わり、その習慣も自然と途切れてしまいました。そんな時、ふとしたきっかけでデジタル世界における新しい”参拝”体験に出合いました。
2. デジタル神社”虹龍神社”の魅力
それは、ウェブ3時代のクラウドファンディングともいうべき”フィナンシェ”です。
アーティストの猫森うむ子さんが手がけるこのフィナンシェのプロジェクトは、作品の世界観や設定がとてもユニーク。ウェブサイト上に構築された”うむ子さんのフィナンシェプロジェクト”が、まるでデジタル上の神社のように機能しているのです。
プロジェクトに参加するには、トークン(デジタル通貨)を購入する必要があります。そのトークンを購入するという行為そのものが、まさに”デジタル参拝”になる、というわけです。
私は毎晩、100円分のトークンを買うことにしています。その行為自体が、以前の100円のお賽銭を投げて参拝していたことに重なるように感じられるようになったのです。
3. 新時代の”参拝”が生み出す可能性
このようにウェブ上に作られたデジタル空間に”参拝”することで、10年ぶりに昔の習慣がリバイバルされた形になりました。しかし、今度の”デジタル参拝”には、新しい価値観の芽生えを感じずにはいられません。
つまり、同じように”参拝”を行う人々で作り上げられたコミュニティ。そのコミュニティが持つアート的・経済的な価値が、トークン購入を通じて創出されていく。こうした新時代の”参拝”は、単なる個人的な精神活動ではなく、デジタル世界に新たな文化を生み出す可能性を秘めているのかもしれません。
その意味で、この毎晩の小さな”参拝”は、単なる習慣以上の意味を持ち始めています。きっとこれからもっと面白い展開が待っているのでしょう。デジタル文化の新たなカタチに、ワクワクが止まりません。