助言を受けずに帰ってきてはもったいない
4週間または5週間に1回、クリニックに通院している。前回は精神障害者保健福祉手帳の件で相談にのってもらった。今回は特に聞くこともないかなと思っていたが、そうだ、あれを聞いてみようと思いついたことがある。
就寝時間について、みんなはどうしているのだろう。私は、今まで日付が変わる前には寝よう、と思ってやってきた。しかし、最近は眠気が来たら横になる、と決めている。眠気が来たら横になる利点は、あっという間に眠れる、ということだ。
何故そんなことを始めたかというと、眠くなくても時間が来たら横になる、だと横になっても何か考えて全然眠れない、また起き上がる、何か飲む、食べる、とかやっていると目が冴えてきて、本格的に考えだしたりして、ますます眠れないことが何回かあったのだ。
いっそのこと、眠たくないならずっと起きていればいいんじゃない、とばかりに開き直って学生時代みたいに起きていたら、突然生あくびが数回、そのうちにフッと眠気がやってきたのが分かった。
よし、今だ、すぐに電気を消して横になる。気づいたら朝だ。
助言とは、策プラス留意点
これはいい、何回かやってみたがすぐに眠りに入ることができるのが素晴らしい。ただ、いつ眠気が来るのかわからないのが困ったところだ。つまり、毎晩寝る時間が不規則になってしまう。こんなことやっていて心身の健康に影響はないのだろうか?
そこで今回の定期の診察で「〜でもよければ副院長先生」に助言を求めることにした。すると、先生は逆に「朝は何時に起きますか」と聞いてきた。私は朝は決まって7時〜8時くらいには起きる。
先生いわく「生活リズムは朝起きる時間で作られる」とのことだった。だから朝起きることができていれば、そういう生活スタイルでも大丈夫だということだった。
ただし、と先生は続ける。双極性障害の場合は、睡眠時間が「4時間」を切るなら絶対にだめですよ。
解決策 眠気が来たら横になるようにする
留意点1 睡眠時間が4時間を切らないこと
留意点2 朝決まった時間に起きられること
助言とは策プラス留意点、ということをTAC中小企業診断士講座の三好隆宏先生に教わった。コンサルタントの国家資格である中小企業診断士の2次試験では、事例問題で「〜について助言せよ」という問題がよく出た。
解決策だけでなく、その状況、その企業に応じて、その策をどういう点に気をつけて実行すればいいのかをあわせて伝える、そこまでできて100点の助言だということなのだ。つまり、助言はその人に合わせたオーダーメイドの処方箋のようなものだ。
こう考えると「〜でもよければ副院長先生」はよき医師であると同時に、よきコンサルタントでもあるのだなと思えてきた。考えようによっては、自分が求めれば、診察と同時にコンサルティングも受けられるのだから、助言を受けないで帰ってきてはもったいない、とは思わないか?
毎月クリニックに行かなければいけない、から毎月クリニックでプロのコンサルティングを受けられる、へ発想を転換したら、今後の人生を前向きに楽しめるような気がしてきた。