失敗を恐れず、決断を先送りしない人生に変わってきた
トーストマスターズクラブという団体をご存知だろうか。美味しいトーストを焼く技術をマスターする同好会、というわけではない。団体のホームページによると、パブリックスピーキングとリーダーシップを学ぶための国際的な非営利教育団体、ということだ。日本にも各地にたくさん支部があり、私はあるご縁から東京に拠点を置く支部に入会することを決意した。現在、新型コロナウイルス感染症の流行で通常は東京に行かなければ参加できないところが、オンライン会議システムで参加できることもこの決心をするのに有利に働いた。
目的は、英語を話す、スピーキングの実践を月に最低1回は作りたいからだ。トーストマスターズクラブはどの支部でも大抵、月1回の例会がある。それも第〇週の〇曜日という形で決まっているところが多い。参加すれば、月に1回はスピーキングの実践をする機会ができる。そういう仕組みを作ることが習慣化・自動化につながり、努力を意識しないうちに継続できるようになる。
今年の4月に「1分メモ」に出会ってから、1カ月かけて自分はこれから何をやりたいのか、何枚も「1分メモ」を書いた。すると、米国公認会計士を活かした仕事をしたい、という思いが浮かび上がってきた。その実現形がどんな形なのかまではたどり着けていないが、そのためには、せっかくチャンスが訪れたとしても、ビジネスレベルの英語能力がないと話にならないのではないか、ということに自分の中で落ち着いた。3年後、5年後、ビジネスレベルの英語力をキープしていたい。そこで、英語学習サークルのトーストマスターズクラブへの参加(2021年5月4日申込済)、SIM同時通訳方式の英語教材の購入(2021年5月10日学習開始)を決意したのだった。
トーストマスターズクラブ入会を説明を受けた翌日に決意する
これまで、2回ゲストとして参加させていただいて、英語を話す、スピーキングの実践を月に最低1回は作る、という目的にかなっていると判断したので、これ以上正式加入を先延ばしする理由はないと思い、入会を決意した。
決意表明という意味合いもあると思うが、指示に従って入会申込書を支部の担当者に送り、会費も半年分送金した。いままでだったら、入会するかしないか、いつから入会するか、数日考えていただろう。でも今は違う。今年の4月に「1分メモ」を知ってからは迷ったらすかさず書く、自分に問いかけては書く、それも1分1枚で。悩んでいることについて数枚書き終わったころには、もれなく考えが出しつくされていて、自ずから進むべき方向が浮かび上がってくる。浮かび上がってくるというよりは、これ以上何か考えることがあるの?という感じになってきて、吹っ切れるという感覚が近い。失敗したとしてもこれくらいの損失だよね、じゃあ、さっさとやっとこう。実行、済、という感じだ。何度も同じことを考えないから時間の無駄がないしストレスも溜まらない。
一瞬直感で、これよさそうだけどやる?、やらない?、どうしよう、と悩んでも、すぐに、「よし、やろう。」「これはメリットなさそうだからやめとこう。」とパッパッと決断できるようになった。さらに、決断したら間髪入れず最後まで実行するクセまでついてきた。決断と同時に実行してしまうので、後からこれどうするんだったっけといって思い出すのに時間を使わないで済むので、ここでも時間の無駄がない。「1分メモ」を知ってから人生が加速している、という確かな実感がある。
仕事のやり方も、即答・即返信に変わってきた自分に驚く
もっと意外なのは、仕事上の自分の変化だ。よほど込み入った事情のある案件以外は、問い合わせに即答・即返信する自分に変わってきた。他の人に相談・確認してから回答するべき案件は、私が即答・即返信しようとするまさにその瞬間に「それは、他の人に相談・確認してからのほうがいいぞ」と自分の頭の中でアラームが鳴る。なぜ、即答・即返信すべき案件か、そうでない案件か、自分の脳が0.01秒くらいで判断できるのかは皆目見当がつかないが、とにかくそうなってきた。アラームが鳴らなければ、即答・即返信する。
もちろん、今の仕事が2年目に入って、知識・経験がついてきたということもあると思うが、それだけではないと思う。ばらばらに蓄積されている知識・経験が、0.01秒くらいでその場その場の相手にとって最適な回答・助言となってフッと浮かび上がってくるのだ。私は、それをただそのまま、(アラームがならなければ)即答・即返信しているだけだ。今、この問い合わせをしてきた相手に最適な回答・助言はこれに違いない、という知識・経験に裏打ちされた静かな自信をもって、ただ浮かんできた回答・助言を相手に伝えるだけ。こんな不思議な経験、今までの人生で1度も感じたことはなかった。
やっぱり「1分メモ」何かある。人生、仕事、人間関係、思考、等々、人生において重要なものを変える何かがあると最近実感している。