挫折しそうな時は、これまでの努力を可視化してみる

努力を可視化しないと、モチベーションが続かない

ダイエットでも、筋トレでも、資格試験の勉強でも、何でも努力したからといってすぐに目に見える形で成果が出るわけではない。畑に種を植えて芽が出て大きくなって実がなるまで時間がかかるように、毎日努力していてもちっとも進歩していないように感じることもある。

宅建士試験合格を目指していた時、過去問を解き始めて半年経とうとしているのに、毎回間違える、ということがあった。過去問を解いたら、問題番号の横に、〇、×、△をつけていた。〇は不安なく正答を導くことができたもの、×は不正解だったもの、△は今回は正解だったが、次回必ず正答できるとはいいきれないもの。ひどいものになると×が5個連続でついている。これは、5回連続で間違えた、ということを意味する。同じ問題なのに、5回も連続で間違えているって、どれだけ学習能力がないんだろうと絶望的な気分になる。

ノートを積み上げて眺めることで、これまでの努力を可視化した

当時、過去問を解くときは、問題文に書き込みをせず(何回も解きなおすため)ノートに回答を書いていた。そして、「正しいものを選べ」という問題については、間違っている選択肢がなぜ間違いなのかも書く。「間違っているものを選べ」という問題についても、間違っている選択肢がなぜ間違いなのかを書く。

試験直前にはそのノートの冊数が8冊くらいになっていた。そのノートが4冊使い終わって、5冊目に入ろうとするときでもまだ×が5個連続でついている問題があった。いつになったらちゃんと正解することができるのだろうと悩んでいた。そんな時、使い終わったノートを重ねて机の上に置いて眺めてみた。正直、すごいな、よくこんなにもやってきたなあ、と感慨深くなった。不思議なことに、努力を可視化すると自分を責めることがなくなり、自分を褒めることができるようになる。

こんなにやってきたんだ、できないはずがない。それからは、何回も解けない問題があることを不安に思う気持ちが少なくなった。近いうちにきっと飛躍するときが来るはずだと思うようになった。それから、ノートを使い終わるたびにそのノートの山の上に乗せていくようにした。すると、ノートの山が高くなっていくのがだんだんうれしくなってくる。もっとノートの山を高くしたいと思うようになる。必然、問題を解く量も解くペースも上がってくる。そして、試験直前には8冊くらいになっていた。1冊が350問分くらいだから、約2500問くらい問題を解いたことになる。試験に行く前にもノートがつみあがったのを見て、「これだけやったのだから合格する、きっと」と思った。そして、予想通り合格できた。

宅建試験に一発合格

努力の可視化、再び

2020年は、宅建士試験だったが、2021年は、「1年に10万円分本を読む」プロジェクトを実行中だ。仕事に、人生に、役立つ本を読み、書評を書いたら1冊読んだ、とカウントする。3月から初めてもうすぐ4カ月が経過しようとしているのに、まだ9冊、1万5千円分くらいだ。このペースだと目標の半分くらいにしか届かない。

しかし、そんな時こそ努力の可視化だ。職場の机の右隅にブックエンドを家から持ち込んで、すでに読んだ(=書評まで書き終わった)本を並べることにした。自宅ではなく、職場に置くのは「人の目」の力を借りるためだ。気づいた人が声をかけてくれる。「あ、何の本?」私「今、1年で10万円分本を読む一人プロジェクトやっているんですよ」。もちろん、純粋に、本の内容を思い出したい時、すぐ手に取れるというメリットもある。

言ったからには、読んだ本が増えていかないと恥ずかしい。誰も気にしていないかもしれないけど、挫折したのかなと思われるといやだから、もうひと踏ん張り、と思う。そして、読んだ本がどんどん増えていくと、純粋に、よくこれだけ読んだな、と思えてくる。ノートと同じで、もっと本の列を長くしたいと思うようになる。そうなればしめたものだ。必然、本を読む量もペースも上がってくる。

私は今、2匹目のドジョウを狙っている。

1年間で10万円分本を読むと決意

 

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