体調の不調に気づく
先日、昼休みにいつものごとく、いま読んでいる10万円プロジェクトの本1冊と、SIM同時通訳方式の教材1冊と、一分メモのセットを持って外出した。昼休みに、ご飯を食べてまだ時間があるので、だいたい読書を10分か、英語のSIM同時通訳方式の訓練か、1分メモを数枚書いたりする。どれも均等にやるわけではなく、気分次第で配分は変わる。例えば、本に集中してしまったときは、他はせっかく持ってきたけれども何も手を付けないという時もある。逆に、なんか、モヤモヤするなあ、という時は、昼休みにずっと1分メモを書いていることもある。
それで、先日も、今日は何かモヤモヤするなあ、と思って、1分メモを書き始めたところで、異変に気付いた。利き腕である右手に力が入らず、ペンがうまく持てないのである。無理して持ってメモをしようとしても力が入らずに文字がうまく書けない。そう思って、ペンを置き、目をつぶってみると、左目の奥にズンズンという鈍痛がする。ブルーライト、特にスマートフォンやタブレットを長時間見続けていると、なぜか左目が痛くなるという経験を前もしていたので、これはスマホの見すぎかもしれないと思った。
そこで、今日は早退して明日に備えて自宅で目を閉じてゆっくりしたほうがいいのかもしれない、とまで思い始めた。今日私が急に早退しても全体の業務には影響ない。ただ、その次の日が締め日になるので、今日準備をしておくと明日がとてもスムーズに進む、心配なのはそれだけだ。そこまで考えると、残りの昼休みはすべて休息に当てようと考え、持ってきたものはすべてしまって仮眠をとることにした。
体と脳を休ませると最善手がみつかる
右手の異変と、左目の違和感に気づいて、心身の休息に充てるという判断をすぐにしたことで、目覚めた時は、最初よりも状態が改善されていた。これなら、今日は早退せずとも明日に影響が残ることはないと判断した。その代わり丸一日スマホ、タブレット禁止を決意し、帰宅したら30分以内に寝ることにした。
おかげで、当日も翌日も通常勤務することができた。やはり、心身に異常を感じた時は、無理せずに立ち止まる、一旦休息をとるということが何よりも大事だと再認識した。それには、「気づく力」が必要不可欠である。
若いころは、この「気づく力」を軽視してきた。それが、単身赴任先で会社に行けなくなるような事態を招き、休職せざるを得ない状況も経験した。今後このようなことが起こらないようにするために、私は今、この「気づく力」をつけるトレーニングを意識してやっている。それは、朝散歩の最中に、心身のアンテナを研ぎ澄まして、周囲の状況の変化や出来事に気づくようにしながら歩き、帰ったら気づいたことを1分メモにする、ということをやっている。精神科医樺沢紫苑先生の「マインドフルネス朝散歩」を自分なりにアレンジした。毎朝の積み重ねが、今回の、体調の異変に気付く、という結果として現れたのではないかと思っている。