リワークに通い始めるのも一苦労

リワークに通う、と決意してもすぐに開始できるわけではない

気が進まなかったリワーク、利用する決心をした理由

リワークを実施している機関を見学して、面談、検査も受けて、すでにリワークプログラムを受ける決意は固まっていた。「~でもよければ副院長先生」にも診断書を書いてもらった。ではすぐにリワークプログラム受けられるかというとそういうわけではない。

雇用保険を利用して、公的機関でリワークプログラムを受けるには、3つの要件を満たす必要があった。まず、本人の意思。次に、主治医の診断書。そして、勤務先の企業の同意。だから、本人がリワークプログラムを受けたいからといって、すぐにリワークに通えるわけではないことには注意が必要だ。3つの要件を満たして初めて本支援決定となる。本支援決定、とはリワークプログラムを受けることが可能になったことを指す。

通常、支援期間は原則3カ月で、これは本支援期間と呼ばれている。しかし、本人の復帰のタイミングによっては、事情によっては延長が許可されることもあるし、逆に本支援満了前に職場復帰される方もいた。また、本支援決定前でも、建前上は体験ということにして、本人の状況に応じて、本支援決定前からリワークに通うこともできると説明された。

意外なところでつまづき、リワーク開始が遅れる

私の場合、8月初旬にリワークプログラムを受けることを決意した。8月末に見学、検査、面談、9月に会社の産業医との面談、9月下旬に2週間の体験通所、10月中旬から本支援前通所、11月から1月末まで本支援、2月は延長支援、という流れで約半年間リワークのお世話になった。通常は3カ月が標準だが、私がその倍近く時間をかけてリワークを卒業したのには理由があった。

理由は大きく2つあるが、まず、本支援決定の3要件のうち、3つ目の企業の同意がなかなか得られなかったからだ。これは、本当に予想外だった、リワークプログラムを受けることを決意した時に、もちろん、すぐに会社の人事に電話して相談した。人事からは、「会社の産業医の面談を受けて、許可が出れば可能です。」と言われていた。産業医の面談を受け、産業医の許可を受けたと思い込んでいた。既に勤務先の企業の同意を得たものだと思っていたが、カウンセラーの方が人事に問い合わせても、難色を示しているという。

それを聞いて、私は、動揺してしまった。「復帰させたくないのかな」。あらぬ考えが頭を駆け巡った。しかし、カウンセラーが企業に働きかけてくれて、何とか企業の同意を取り付けてくれた。ありとあらゆる休職の案件を経験しているだけあって、本当に頼りになる存在だった。

もう1つの理由は、本支援終了後1ヶ月の延長支援をお願いしたからだ。通常は、本支援終了と同時に職場復帰するのだが、私の場合、個人的な事情で、本支援終了の1か月後に、職場復帰することになった。それで、職場復帰までの間にペースを崩さないように、延長支援をお願いした。

結果的に、本支援が始まる前に2ヶ月、本支援が終わってから1ヶ月、合わせて3ヶ月、通常よりも長くリワークに通うことになった。これからリワークを検討している方には、早めに行動することをおすすめする。

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA