樺沢紫苑著「3つの幸福」書評

本書を読む前

メンタル休職後、もう、とにかく、仕事に行って帰ってくる、ができればそれでいい、と思っていた。もちろん、現在の幸せに感謝していることは、昔のようにもっともっとと焦りに似た感情から解放されてよいのだが、すでに私は、今の幸福に満足しているので本書を読む必要はないと思っていた。しかし、精神科医樺沢紫苑先生のユーチューブチャンネルで、たまたま本書の告知をしていて、「努力して守らないとないと今ある幸せもなくなるかもしれない」から、いま、調子がいい人も、ぜひ本書を買って読んでほしいとのことだったので、その言葉に魅かれて購入することにした。

気付き

1.悪口は不幸になるトレーニング、である。

私は、現在、毎晩、寝る前に、「ストレスフリー超大全」で勧められて始めた、3行ポジティブ日記を続けているが、悪口は不幸になるトレーニング、と書いてあり、はっとした。これでは、毎晩の3行ポジティブ日記継続の努力が打ち消されてしまう。悪口は言いたくなるものだ。悪口をいいたくなったら、3行ポジティブ日記がご破算、と思って気を付けなければならない。

2.条件が整えば、頑張るもよし。

私は、頑張ります、というのが口癖になっている日本の会社文化が嫌いだった。だから、頑張りますとは言わないようにしていた。でも、本書では、健康(セロトニン的幸福)と、家族・人間関係(オキシトシン的幸福)を整えたうえで頑張るのは問題ないと書いてある。悪いのは、健康や家族とのつながりなど自らにとってかけがえのないものを顧みずに、頑張ることであって、セロトニン的幸福とオキシトシン的幸福の岩盤の上にドーパミン的幸福=成功、仕事を頑張る、評価される、を目指すことは悪いことではない。

3.あの坂を登れば、幸福が手に入るではない。いま、登っているその過程に幸福がある。

昔、国語の教科書に、あの坂を登れば、という短編があったが、多くの人は、この仕事を成し遂げたら昇進に近づくだろう、この資格を取れば安泰な人生が待っているだろう、というように、何かを成し遂げたら幸福が手に入ると考えがちだ。でも、幸福は過程にこそ存在する。

TODO

1.感謝の記録を再開する

本書では、「感謝日記」を勧めているが、それとほぼ同じで、以前自分で行っていた「感謝の記録」を再開する。3行ポジティブ日記の後に、感謝の記録を行い、ダニエル・カーネマン教授が提唱する「ピークエンド理論」を利用して、一日の終わりを有意義にすることで最高の一日にする。

2.重要な人間関係5~6人に集中する

「家族5,友人3,職場2」の法則。まずは、家族と友人の盤石な人間関係を構築する。職場の人間関係に割くのはせいぜい2割と割り切って、みんなと仲良くなろうとか、みんなからよく思われようとは思わないようにする。

3.今、そこにある幸福に「気づく」

気付く力をつける。自己洞察力を付ける。そのために朝散歩をマインドフルネス朝散歩にバージョンアップする。朝散歩の最中は、それだけに集中して、感覚を研ぎ澄まし、朝散歩の後に、気づいたことを書き出す。

1650円

累計4冊 6545円

 

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