樺沢紫苑著「アウトプット大全」書評

本書を読む前

私は、今まで仕事の傍ら、米国公認会計士、専門職大学院(MBA)、宅建、などを取得してきたが、これらはすべてインプットだけだったのではないか。仕事の場で米国公認会計士の知識を活かして顧客にアドバイスすることがあっただろうか。会社でMBAで学んだ知識を同僚に教えたりしただろうか。著者は、アウトプットしない知識はいずれ忘れてしまうと言っている。

今まで、仕事をするときは、朝一にメールチェックをして、それから重要性が高いことや思いついたことを順次やっていた。そのためか、割り込み仕事や電話が入ってくると、元からやっていた仕事に復帰するのに時間がかかっていた。

今までは他人の悪口や恨みつらみを思い連ねていた。

今までは雑談が苦手だった。

気づき

1、自己成長に最も効果のあるアウトプットは「教える」

アメリカ国立訓練研究所の研究によって導き出された研究成果「ラーニングピラミッド」によれば、学びの定着率が、低い順に「聞く」「読む」「視聴覚教材」「実験機材」「グループ討論」「体験型学習」と続き、最も効果が高いのが「他人に教える」ことだという。

2、1日の仕事のTODOリストを作ると、脳のワーキングメモリを最大限活用できる。

TODOリストを始業前に作ることは必須。それがあるだけで今日1日の仕事の流れを見失わない。一つ仕事が終わっても、次は何をするんだったっけ、と無駄な時間なく次の仕事をワーキングメモリに引き継ぐことができる。

メールチェックに時間をかけるのは、ビジネスマン最大の無駄。朝一にメールチェックと返信にかけるのは最大5分、あとは2、3時間仕事してから合間に気分転換にすればいい。

3、悪口はネガティブトレーニングをしているのと同じ

悪口は百害あって一利なし、人の悪口を言うのが習慣になると、アラ探しの名人になる。悪いところばかりが見えてくるのでネガティブ思考になる。

4、雑談は内容より回数が大事

何を話そうか悩む前に話しかけるほうが大事。

TODO

今後は、他人に教える機会があったら、最高の自己成長の機会が与えられた、と思い、時間が許す限り丁寧に教える。

今後は、始業前に必ずTODOリストを作り、業務に臨む。朝のメールチェックは表題のみサッと読み、必要不可欠なものだけ簡潔に返信し、すぐにTODOリストの業務に入る。

他人の悪口は言わない。他の人が話題を振ってきても乗らない。うまく切り上げる。

雑談を怖がらず、面倒くさがらず、時間があったら他人と雑談するようにしよう。

定価1595円

累計1冊 1595円

 

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