1年間で10万円分本を読むと決意

TAC中小企業診断士講座、三好隆宏先生の思い出

拙ブログ記事で、以前、TACの中小企業診断士講座の三好隆宏先生を囲んでの懇親会の思い出について触れた。先生は、懇親会のあいさつで以下のようなあいさつをされた。

TACの講座の受講料は高い。実際、10万、20万とする。でも、10万円分経営に関する本を自分で選んで買って読めますか?講座では、10万円分自分で本を買って読むよりももっと効率的に経営に関する知識を身につけることができる、と考えたら高いとはいえない。

 

多少営業トークのにおいもしないではないが、その時はなるほどと納得した。しかし、あれから4、5年経った今、自分の中で、同じ話を思い出して、当時の自分とは別の見方をする自分がいるのに気づいた。精神科医樺沢紫苑先生の「ストレスフリー超大全」を読んで、いま、自分が最も関心があるテーマうちの1つがが、「評価されない」「昇進できない」悩みだと気付いて、「自分の勉強」をしようと決意した。

「仕事の勉強」とは別に「自分の勉強」、つまり、職場では誰も教えてくれない、仕事術、コミュニケーション術、メモ術、交渉術、会話術、文章術など仕事に役立つ技術のことだ。樺沢紫苑先生は、その著書の中でやはり「自分の勉強」の基本はやはり読書だ、と書いている。

実際に1年に10万円分仕事に役に立つ本を買って読んだらどうなるだろうか。実はそっちのほうが自分の成長につながるのではないだろうか。今は、そう思うようになった。

連続不合格・中小企業診断士との出会い

 

基準は、TODOが明確な本

「ストレスフリー超大全」を一冊目にして、とにかく、仕事術、コミュニケーション術、メモ術、交渉術、会話術、文章術など仕事に役立つ知識・スキル、なら何でもいいので片っ端から読もうと思った。ただ、何を読んだらいいか、という処方箋はない。なにしろ、この世の中には、何万冊という数のビジネス書・教養書があるのだ。すべてを読むことはできない。手っ取り早いのは、やはりいつの時代でも本屋の店頭だと思い、コミュニケーション術、に関する本で、自分の役に立つようなものがないか探してみた。基準は、TODOがハッキリ明記されているビジネス書だ。崇高な理念が何百ページにわたって書かれていて、それに心底ほれ込んでも、その日から自分が取り入れること、実際に始められるTODOが明記されていなければ、仕事に役立つ知識・スキルのインプットはできても、アウトプットができない。アウトプットができなければ、脳内は変化しても環境は絶対に変化しない。コミュニケーション術、についてTODOが明記された自分に合った本があった。

ニッポン放送アナウンサー吉田尚記先生の「会話がしんどい人のための話し方・聞き方の教科書」

本書は、どうしたら、会話が続くか、楽しく会話が続くか、びっくりするような気付きがたくさんあった。印象に残った内容のうちの1つは、「会話は相手のためのもの。相手が気持ちよく話してくれたらそれで成功、自分が気の利いたことが言えなかった、と悩む必要はない」ということだ。頭をガーンと殴られたような衝撃で、会話の敷居がグッと下がった気がした。そして、本書の特徴は、読者のレベル別に今日からできる会話のコツ、すなわちTODOが20以上も丁寧な解説と共に記載されていることだ。「なぜ、よりも、どうやって、を活用する」「勝手なイメージを相手にぶつけてみる」など、本書を読まなかったら出会わなかったスキルが満載だ。早速毎日職場で実践している。