衝撃の事実:自分の潜在意識にまだ出世欲があった

本の目次を開いたとたん、なぜか真っ先にそこに目が行った

精神科医樺沢紫苑先生の著書「ストレスフリー超大全」を手にしたとき、何の気なしに目次をパラパラとめくった。その時、視線がスーッと吸い込まれように引き寄せられた項目があった。それが、意外なことに

「評価されない」「昇進できない」の対処法

だった。

自分は、4年前、単身赴任先でメンタル不調となり、そのまま休職、戻って復職したが、2カ月後にまた休職、何とか1年後に再復職を果たし、ようやく2年が経った。この2年間、再度体調を崩さないように気を付けてきた。毎朝、今日も来ることができたと安堵しながら、綱渡りの2年間だった。面談でも「もう、出世しようという気もないし、どこかへ移って一旗揚げようという気持ちもないんです」と言い続けてきた。それなのに、人生のあらゆる「悩み・不安・疲れ」となくすためのリスト、という副題がある「ストレスフリー超大全」を手にしたとき、55項目もの目次の項目のうち、真っ先に吸い寄せられたのがなんと、

「評価されない」「昇進できない」の対処法

だった、という事実に衝撃を受けた。自分はまだ出世したいのか?まだ昇進に未練があるのか?人生のあらゆる「悩み・不安・疲れ」のうち、いま、自分が最も関心があるのが、「評価されない」「昇進できない」悩みとは、一体どういうことなのだろう。

もちろん、評価されたい、という気持ちは確かにある。昇進はできなくても、せめて評価はされたい。それはそうだ。働いている人で、「評価されない」「昇進できない」悩みと無縁の人がいたら会ってみたいものだ。

そして、その項目の本文を貪るように読むと、著者は、あなたが社内で評価されない理由は、ズバリ「実力不足」です。(中略)「実力不足」は、言い換えると「勉強不足」「自己成長不足」です。と喝破する。

「自分の勉強」をしよう、と決意した

この「ストレスフリー超大全」は通勤途中の駅ビルの中にある本屋で偶然手に取った。本当はユーチューブチャンネル「リベラルアーツ大学」でお金に関する情報を発信しているユーチューバー、両学長の著書「本当の自由を手に入れる お金の大学」を買うために立ち寄ったのだが、偶然その隣に陳列してあったのだ。買うつもりはなかったのだが、あまりの衝撃に思わず買って、帰りの電車の中で「評価されない」「昇進できない」の対処法、の項目を繰り返し読み返した。

要約すると、著者によれば、

私が社内で評価されない理由は、実力不足。(メンタル不調で休職したとか、復職して間もないとかいう以前の問題だ。)なぜなら、私が十分な実力があって、目に見える実績が残せているのなら必ず評価されているからだ。社内で評価されたいならその対処法は、「会社の勉強」に加えて「自分の勉強」をして、自己成長すること。「自分の勉強」とは仕事術を学んだり、仕事術を磨いたりすること。会話術、文章術、コミュニケーション術、メモ術、ノート術、など会社ではわざわざ教えてくれないことは、自分で学ぶしかない。そして、「自分の勉強」の基本は読書である。そうして「会社の勉強」以外にも「自分の勉強」を続けていると、その人の有能ぶりは周りに伝わっていく、それこそが正しい評価なのだ、と。

その日から、私も「自分の勉強」をすることにした。今までのことはどうでもいい。もっと早く気づけばよかったとすら思わない。重要なのは、これから変えられることを変える努力だ。

樺沢紫苑著「ストレスフリー超大全」書評

 

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