続々・中小企業診断士との出会い

中小企業診断士2次試験に挑む

1次試験に合格したことを確信し、2次試験の準備を始めてから2次試験まで2ヶ月しかない。TACの講座も2次試験対策に切り替わった。2次試験は、4科目を各80分の制限時間で筆記式で回答していく。架空の企業の事例がそれぞれの科目に1つ、全部で4つ用意されていて、経営者から相談を受けているという設定で、1次試験の時に学んだ経営の知識を用いて、経営者にどんな助言するか、を求められるのが2次試験である。

4つの事例は、経営戦略、マーケティング、生産管理、財務とテーマが決まっており、総合評価で合否が決まる。このテーマは全然だめだけど、このテーマはメチャ得意だからカバーするというのは通らない。すべて基準以上でないと合格できないのだ。

例えば、私は、職務経験やMBAのファイナンス専攻だったので財務は得意、アドバンテージだと思い込んで臨んだが、意外にも苦戦した。時間内に全然問題が解けないのだ。計算に必要なデータや数字が、問題文の中にわざと読みとりにくくなるように散らしてある。さらに使ったら結果が完全に間違ってしまう数字もわざと紛らわしくシレッと載っていたりする。それはそうだ、使う数字はこれですよ、といわんばかりに表形式で整然と並べておいたら受験生は10人受けたら8人は落ちてしまう1次試験を突破してきた人たちなのだから、みんな解けてしまって差がつきようがない。それでは試験の意味がない。

財務以外の3科目も、意地悪な問題が多い。経営に関する知見に基づいて回答していくのだが、その策を助言するのなら根拠が必要だ。その根拠は本文に分かりにくいように紛れ込ませてある。サッと読むと本当に気づかない。あとで模範解答などをみて、「あ、そこだったんだ」とようやく気づくことが多かった。

中小企業診断士2次試験、合格できず

2次試験は10月の第3日曜日に行われる。合格発表は12月の初旬だ。2次試験が終わった直後に、資格学校の模範解答が発表されるが、もう答え合わせはしなかった。結局のところ、1か月もすれば結果の通知があるし、次の日程は3次試験だけである。それは合格発表があってからでも準備できる。

簡易書留で通知が来るのだが、科目ごとの評価と、総合評価でそれぞれA〜Dの評価になっていて、要は総合評価Aであれば合格、それ以外なら不合格ということだ。そして総合評価Aとなるのは、2次試験受験者の20パーセントくらいになるように調整されている。肝心の私の結果だが、4つの科目のうち、科目評価Aというのはあったが、総合評価はBだった。つまり、不合格だった。

残念だったが、来年また挑戦できる。しかし、来年合格できなければまた1次試験から振り出しだ。1次試験合格の効力は2年間だけなのだ。のんびりしてはいられない。すぐに2次試験受験に特化したコースを申し込んだ。来年のリベンジを期して。

 

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