転勤してくれないか?

いまさら何を言っている

何と、「大阪へ転勤できないか」、と内々の打診があった。「決算を締められる人がいない、お前の名前が出ている」と。即座に断った。馬鹿にするのもいい加減にせえよ。ここまで出かかったが何とか思いとどまった。「やりたくありません」とだけ答えた。

それからずっと私の心に引っかかっているのは、「自分の名前が出ている」と言われたことだ。何年も前の、大阪時代の実績とスキルを評価してくれる人が、まだかつての職場に残っているのだろう。この時、私は確信した。かつて、昇格した時、私は会社から成果と能力を認められて、正当に昇格していたのだと。「自分の名前が出ている」、という事実がその証左だ。

かつての職場の同僚か上司か、誰が言っているのかはわからないが、私の成果や能力を認めていなければ、私を呼び戻そうと思うことは決してない。正当に成果や能力を認められたことによって昇格したのなら、降格されるいわれはない。降格は、あれから7、8年たってもなお、「お前の名前が出ている」という事実と矛盾している。

その出来事以降、あの降格のことばかり考える。ずっと抑えてきたことが、あの一言で再燃してしまった。会社が成果や能力を認めたことが間違いだったと気付いたから降格したのではないのなら、あの降格は自分の中で説明がつかない。やはり、自分に対する制裁が目的だった可能性が高い。私はもう精神の平衡を保てなくなっている。

私の成果や能力を認めて大阪に呼び戻すのならば、降格を取り消してから打診するのが筋だろう、と思う。まあ、そんなことは人事は絶対しないだろうけど。そして、そんなことは私も期待していないけど。こんなことをいうと身も蓋もないが、今となってはもう手遅れだ。今頃言われても、現状では自分の健康状態から見て、単身赴任することは大きな危険を冒すことになるので、転勤を受けることができないのだ。

地域限定正社員に申請する

それでも、前を向く理由を探すのが、拙ブログであるから、今回の内々の打診で、古傷をあけられて、嫌な思いをした一方で、言ってくれてよかったと思える点を2点挙げる。

一つは、降格は、結局のところ、会社の腹いせであり、意趣返しだった、ということが分かったこと。だから、降格されたことを後ろめたく思わず、降格によって自分の能力や成果が否定されたという感情を持って生き続けていくことはもう必要ない、と思えるようになったことだ。昇格したレベルの実力があること確信して、今後、さらに自信をもって生きていこう。

もう一つは、地域限定正社員への申請への踏ん切りがついたことだ。「転勤できないか」という、会社からの打診に対する私の答えは、地域限定正社員への申請だ。理不尽な制裁を科して、何年も葛藤させておいて、都合のいい時だけ、自分がしてきたことを忘れて人に頼む。なんて、虫のいいことが通るとでも思っているのか。地域限定正社員の申請をするとき、いままで何度も躊躇してできなかった(給料が一定率減るペナルティがあるため)が、先日は何のためらいもなく申請ボタンを押した。そして、心の中でこうつぶやいた。「これが、俺の答えだ。」と。

地域限定正社員の申請と取り下げの間で揺れる

 

今日も それでも、前を向く理由

ダウングレードも悪くない

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