短縮勤務での職場復帰の注意点
1回目の職場復帰をする際に、主治医から短縮勤務での復帰という条件が付けられていた。それに基づいて産業医との面談で短縮勤務での職場復帰が決定した。
ただ、産業医の面談は、本人と人事とそれまでにすり合わせてきた復帰後の勤務についての条件にお墨付きを与えるイベントのようなものだ。その場で職場復帰の可否を決定する場ではない。
産業医の面談がセッティングされるということは、職場復帰できるという条件が会社的に整った、ということに等しい。それに先立って、何度も人事と打ち合わせをしてきた。
1回目の職場復帰の復帰可の診断書を人事に郵送した直後ぐらいに、人事から電話があった。診断書が届いたことの報告と、職場復帰の際に遅出か早帰りが選べるがどうするか、という連絡だった。人事と相談してその場で遅出を選んだ私だがそれが大きな間違いだった。
短縮勤務で早帰りがいいか、遅出がいいか、選べる職場の場合、遅出にしておこうかな~、と思う人は、まだ職場復帰の準備が万端とはいえない、といっても過言ではない。
短縮勤務であっても、職場復帰するのであれば、少なくとも通常勤務と同じ時間に毎日出社することに不安があるようなら職場復帰自体を見合わせて、通常の始業時間に毎日出社できるようなシミュレーションで出社訓練をしたほうが長い目で見た場合スムーズに職場復帰を成功させることができる、ということが私の経験からいえる。
短縮勤務での職場復帰、遅出選択のデメリット
- 決まった時間に起きる生活リズムが身につかない
- 退社時間から夜寝るまでの時間が通常勤務と変わらない
- 朝ゆっくりでも今日は仕事であることには変わらず気分が重い
短縮勤務での職場復帰、遅出選択のメリット
- 朝、ゆっくり寝ていられるので体が楽
- 朝、ゆっくり出社準備できるので楽
- オフピークになるので出勤が楽
短縮勤務で遅出を選択した1回目の職場復帰の実体験
私は、最初の休職から約半年後に、上記でふれたとおり、遅出の時短勤務で職場復帰することができた。復帰した職場は東京に転勤する前と同じ職場である。自分も以前いた環境なら知った人もいるし、通勤経路も以前と変わらないし、復帰のハードルが低いだろうと考えたし、人事も同じことを考えただろうと思う。
自分の場合は2時間くらいの短縮勤務しか選べない(それ以上の短縮が必要ならもう少し休んでいてください、という制度)ので、朝、2時間くらい遅くていい、と思うが、上記のデメリットにも掲げたように、遅くても出勤日には変わりがないので、今日はうまくいくだろうか、変なことは起きないだろうか、遅刻しないようにしないと、とか神経は休まらない、というのが実態だった。
そして、遅出の短縮勤務で職場復帰する場合の盲点は、短縮勤務の延長線上に見据えるべき、通常勤務につなげていくことに難がある、ということである。