「肯定的なセルフイメージ」が壊れたまま復職するとどうなるか

1回目の職場復帰は2カ月で再発し、再休職

自分の経験から「肯定的なセルフイメージ」が壊れたまま復職しても、メンタル疾患が再発し、再休職を余儀なくされる確率が高い、といえる。

職場復帰してからの毎日は本当にしんどい。体力的にももちろん負荷がかかるが、精神的にも職場復帰前に比べて、高ストレスにさらされて毎日がつらい。

誰も自分のことなど気にしていないのに、他人の目が異常なまでに気になる。それに加えて「肯定的なセルフイメージ」が壊れた状態だと、ちょっとしたことを気にして引きずってしまう。

今、誰かと誰かが話しているが、たぶん自分のことを話しているのだろうとか、根拠なく決めつけたりして気にしてしまったりする。失敗して帰ってきた人、とか言われているのだろうな、とか、こんな仕事をずーとすることになるのだろうか、とか考えてしまったりする。それに加えて、現在のことだけでなく、この先どうなるかとか、また逆にあの時こうしておけばこんな目に合わずに済んだかもしれないのに、とか、先の不安や過去の後悔がぷつぷつぷつぷつと湧いてきて、仕事に集中できない。

ようやく仕事が終わったとしても解放感や、やり遂げた感は感じられず、家に帰る足取りも重い。もちろんどこかで寄り道して一杯やっていくとか、途中で映画を見て気分転換する、とかいう余裕もなく、体も心も疲れた状態で家にたどり着く。ありがたいことに、家族が夕食を準備してくれているのに、感謝の気持ちよりも疲労感やあせり、不安感のほうが強い。

気分が晴れないまま早めに布団に入るが、睡眠薬を服用していても、途中で目が覚めるなどとても質のいい睡眠がとれている状態とは言えないまま朝を迎える。

こんな状態で仕事に行っても、心も体も状態は悪いので、「今日は昨日よりも少し調子いい、明日は、今日よりももう少し調子いい、ちょっと調子悪い日もあるけど、なんとか踏ん張った、よくやったなあ」という好循環には乗れない。

よくて「低位安定」、それもおぼつかなくなって「低位不安定」が続き、ある日突然、朝起きられなくなった。もう会社にいけない、行きたくないと心と体が拒否反応を示した。

再休職してから、本を読んだり自分で考えるうちに、「肯定的なセルフイメージ」ができていたら自分で自分の足を引っ張ることはなかったのではないか、自分で自分を苦しめることはなかったのではないか、と考えるようになった。

1回目の職場復帰の成功と失敗のターニングポイントはどこだったのか、やはり職場で起こる出来事やストレスや他人からの言動に対する自分の受け止め方のまずさにあったのではないか。「肯定的なセルフイメージ」がそれをうまくできるか、できないか、において決定的に重要だったのではないか、と考えるようになった。

「肯定的なセルフイメージ」回復のためのポイント

1回目の復職の失敗の要因の1つが「肯定的なセルフイメージ」が壊れたまま職場復帰したこと、であることに気づいた私は「肯定的なセルフイメージ」を再構築する努力をすることにした。

結論からいうと、「肯定的なセルフイメージ」を作り直すためのポイントは、ズバリ「後ろを振り返らない」ということだ、と私は思う。

もちろん、それがすぐに出来たら苦労はないのだが。

 

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