メンタル休職したから自分は終わり、では決してない

「肯定的なセルフイメージ」を作り直す

メンタル休職した人は、もう自分には価値がない、会社からの評価はガタ落ち、将来はない、会社にいても仕方がない、などと自分について悲観的な感情を抱きがちであるといわれている。つまり、自分はもうダメだ、と思ってしまう。

実際に自分もよくそう考えていた。私がよく妄想で思ったのは、これからどんどん自分よりも下の人から抜かれて行って、いずれはそんな人たちが自分の上司になって、何とも言えない気持ちで何年も過ごすことになるのだろうな、もし復職して、職場の上司がかつての後輩だったらどうしよう、などということだった。

復職を成功させるには、何よりもまず「肯定的なセルフイメージ」を作り直すことが重要だ。

1回目の復職を果たした時、職場でふと時間があるといつも思い浮かんだのが、否定的な感情や、考え方だった。自分はこのままずっとこの仕事だろうか、周囲の人には自分の事情はどこまで伝わっているのだろうか、あと何時間で仕事は終わりだろうか、帰って何もしたいことがない、いつまで続くのだろうか、自分は今後どうなっていくのだろうか、以前はバリバリ人に指導もしながらやっていたのにみじめだ・・。

とにかく、情けないかな、肯定的な感情がほとんど湧いてこない。そんな生活を送っているうちに、体にも変調が表れてきたのである。再び休職中のように夜寝られない、朝起きられない、体が思い、やる気が出ない・・・。

ついには再度休職することになってしまうのである。心と体は密接に関係しているというが、まさにその通りで、体験上、むしろ心が体を支配している、というのがより実際に近いと思う。

なぜ、復職後に、仕事中でも、その他の時間でも、昼夜を問わず、否定的な、自分を自分で貶めるような感情が表れてきたのだろうか。なぜ、復帰できてよかったとか、給料が前と同じようにもらえるようになってよかったとか、家族にもよろこんでもらってよかったとか、肯定的な感情が表れてこなかったのか。

それは、自分の中の自分に対する「肯定的なセルフイメージ」が破壊されてしまっていて、歪んだセルフイメージをもとに脳が勝手に否定的な感情や不安を次から次へと作り出していたからなのではないかと、その時に初めて気づいた。

 

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