JGC修行第8回目 ローカル短距離路線にも乗ってみる

8月は飛ばない。

最初からそう決めていた。

 

なぜなら夏休みやお盆があり、人の動きが活発になる。修行には不向きな季節だからだ。

だから、8月はJGC修行の中休み。

 

今回は、前回までの記事で、JGC修行の記録としては触れているが、あまり詳しく解説できていなかった但馬空港と、JGC修行における伊丹ー但馬の魅力をお伝えする。

なぜ但馬空港があるのか、答えは兵庫県が広いから

 

神戸市が県庁所在地の兵庫県。実は面積が広く、神戸市のほかに、阪神南、阪神北、東播磨、北播磨、中播磨、西播磨、但馬、丹波、淡路島と近畿地方のど真ん中に東西南北へと広がっている。

兵庫県には神戸市に神戸空港があるが、他にもう一つ地方空港がある。それが但馬地域に位置する但馬空港だ。

JGC修行を始める前から但馬空港の存在は知っていたが、なぜこんな山奥に空港があるのか疑問だった。でもあらためて行政区分地図で見てみると納得がいく。

 

(出典:兵庫県ホームページ)

 

県北部の山間地域に位置する但馬は、県南東部に位置する県の中心部、阪神地域から遠く、しかも間は山間部で隔てられておりアクセスが不便だ。

鉄道も、県の南東部から福知山線、南西部から姫新線、播但線と複数あるが本数が少なく特急を乗り継いでも所要時間がかかりすぎる。高速道路も整備されているが、どうしても所要時間はかかる。

それが、兵庫県の南東部に隣接する伊丹空港からピュッと飛べば、所要時間約30分で但馬に到達できる。

これが但馬に但馬空港が存在する理由だ。

 

伊丹ー但馬を疑似体験

 

伊丹空港と但馬空港の間には、JALグループのJAC(日本エアコミューター)が朝と夕方にそれぞれ1往復ずつ定期運航している。

機材はこのATR42というプロペラ機。42は標準座席数42から来ていて、その名の通り乗客数50人以下の小型機だ。

 

伊丹空港を飛び立った飛行機は、大阪湾、瀬戸内沿岸に沿って西進する。眼下には、大阪湾の工業地帯や瀬戸内海が見渡せる。

上記の行政区分地図でみると、右下から左上へ斜めに行ったら最短距離でよさそうなものだが実際はそうではない。

ちょうど行政区分地図の阪神南、神戸、東播磨と瀬戸内海沿いを飛行した後、本州と淡路島を結ぶ明石海峡大橋を左に見ながら東播磨から西播磨へと入るあたりで急旋回して、今度は但馬へ向けて北進し始める。

(右奥が淡路島、その手前に明石海峡大橋)

 

すると眼下の景色は一転して森林と河川に変わり、時々集落が見える。海から山へと景色は一変する。

それが10分くらい続いたと思うと、降下するというよりも、むしろ山に突き刺さる、という感じで但馬空港へ着陸する。但馬空港は山の上にあるのだ。

大阪から約30分間のスカイショーはこんな感じであっという間に終わる。

 

プロペラ機は苦手という人も一度最新のATR機をお試しいただきたい。プロペラ機であることを忘れるほどの乗り心地、まるでジェット機のようだ。

これで1往復すれば2レグ分の修行になり、JGC修行の回数修行にはもってこいだ。

デメリットとしては、霧の季節や冬季は欠航のリスクがあること、運賃も超短距離だからといってそう安いわけではないこと、一日の運航本数が2往復4レグと少ないことだろうか。

それでも、一度は乗ってみる価値はある。30分のスカイショー。できれば季節の良い時期に、JGC修行僧なら是非一度、いかがですか。

 

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