突然、会社で降格された。
とても辛いですね。恐らくあなたはかなりの時間と労力を会社に対して注ぎ込んできたはずです。なぜなら、そうでなければ降格されたとしても、さほど何とも思わないからです。
そして、これからどうしていったらいいのか悩んでいますね。私も突然の降格で頭が真っ白になったのでよくあなたの気持ちが分かります。
でも、この記事を読むと、降格されても、人生何も諦める必要はない、という事実に気づくことができます。
降格されてキャリアもプライドもズタズタ、他の人は自分を見てコソコソ笑っているように見える。他の人が話していると自分のことを話しているように聞こえる。何もやる気が起こらない、何も手がつかない、何から手を付けたらいいのか分からない。
大丈夫です。ステップを踏んで、イマ、やることをひとつづつお教えします。
step1〜4は受容、step5〜7は転換、step8〜10は新生。ステップを追うごとに少しずつ自分が変わっていくのが分かります。
職業人生どん底から、降格される前より充実した人生を手に入れた人の体験をそのままお話します。
その人は私です。(笑) 私は40歳直前に、突然降格されました。あなたは降格の理由を説明されましたか?
私は降格の理由すら告げられませんでした。かなりの時間と労力を会社に対して注ぎ込んできたにも関わらずです。
しかし、約7年もの苦闘を経て、気づいたら人生にしめる会社の割合が減って、会社以外のつながりが増えていっていました。そしてとてつもなく広い世界を見ていました。降格されたことが逆に自分をより豊かな人生に導いてくれたのです。
step1 降格理由の開示を受ける
内容よりも降格理由が示された、という事実が大事。基本、示された降格理由は意味不明。
内容はどうせあとづけなので気にしなくてもよい。これがないと静かな退職をする決意ができない、という意味で重要。
降格の日ではなく、降格理由の開示を受けた日が、静かな退職をした日、になる。
step2 静かな退職をする
あなたがやることは、退職ではなく、静かな退職だ。今後の会社に対する態度はスルーだ。必要最低限のことだけやる。必要最低限の時間だけ働く。
基本、会社は辞めない。理由はシンプルで、いつでも辞められるから。反対に一時の憤りで辞表を出すともう前には戻らない。
間違っても、降格されて恥ずかしいとか、職場に居るのが気まずいとかいう理由で辞めるのは止めよう。
毎月一定額の収入が見込めるのは何にも代えがたい。
給与所得者をやめると途端にクレジットカードに審査が通りにくくなる。そうするとポイ活すら難しくなる。
会社はいつでも辞められる。自分の選択肢を残しておこう。
step3 包括的なランク付けの無意味さを知り、それを受け入れる
降格理由を聞くと、
は?、何それ
というような、曖昧で意味不明なものが出てくる。
会社の職位ランクのような総合的なランク付けは無意味で、あいまいで、もろいものだ。
なぜなら、星の数ほどある評価項目のうちの、ほんの一部の評価項目で評価しているので包括的とはいえないのに、そうして決められたのが会社の職位ランクであり肩書きだ。
だから、総合的なランク付けは無意味であることを知り、受け入れることが、降格人事を乗り越えるためには不可欠なのだ。
step4 会社がくれた肩書きと自分のプライドを重ねない
降格された、というネガティブな経験から解放される唯一の方法は、
会社から「与えられた」肩書に、自分のプライドを一致させないようにする
ということだ。
step5 スルースキルを身につける
メタ認知、ラベリング、自分のペースを乱さない。そして、スルースキルを発動。
本当に強い人とは、スルースキルを身につけ、それを自由自在に発動できる人のこと。
スルースキルはセンスではなく、技術なので、学んで実践すれば誰でも身につけることができる。
step6 他人と比べる必要はないし、自分の力を見せつける必要もないことに気づく
今後は、損得勘定を捨てて、自分がやるべきことをやる、と決意する。やるべきことをやっていればそれを認める人は必ずでてくる。
だから、他人と比べる必要もないし、自分の力を見せつける必要はないんだ、うわ~めっちゃ心が楽~、となる。
他人と比べないのは劣等感の克服、自分の力を見せつけないのは優越感の克服につながる。
大嶋信頼著「消したくても消せない嫉妬・劣等感を一瞬で消す方法」書評
step7 頑張るよりも力を抜く、力を抜いて大したことない自分を生きる
人間は無意識のうちに力が入っている。でも、力を抜くほうがうまくいく。仕事も人生も。
優秀な自分、価値ある自分、認められている自分、凄い自分から降りて、大したことない自分を生きればいい。
生きがいも、人生の目的も、夢も、生きていくのに必要ない。
step8 自分の、好き、得意、大事を再認識する
それでも、人間は何か目的がないと生きていけないので、もう一度自分に問い直す。
自分が好きなことは何か。自分が得意なことは何か。自分が大事にしていることは何か。
好き=○○
得意=○○
大事=○○
全て重なるところが、これからあなたがやるべきことだ。
step9 複業をする
副業ではなく複業。自分の、好き、得意、大事の重なるものが具体的に何なのか自分で考えて、会社以外の時間を全てそれに充てる。
自分がすべきことが分からないなら、配当目当て、株主優待目当てで株を買ってもいい。セルフバックという方法もある。それも立派な複業になる。
やりたいことがあるけどカネがないって? セルフバックがあるじゃないかー
ポイント目当てでクレジットカードを作ってもいい。最初は収益にならなくても、次第に残業代くらいにはなる。すると、残業稼ぎしなくてもいいので会社以外に使える時間がさらに増える、という好循環が生まれる。
step10 ガス抜きを持つ
会社のことをスッカリ忘れてしまうようなガス抜きを持つ。
会社で起こったことなど細事にみえてくる。どうでもよく思えてきてストレスがたまらない。たとえ嫌なことがあっても、そのガス抜きの日までは辛抱しようと思える。
まとめ
ここまで来ると、もう降格される前に戻ろうと思わなくなる。
そう、「乗り越える」とは過去の自分のことをスッカリ上書きしてしまうということだ。
降格された直後は、どうしたら降格される前に戻れるだろうか、と思ってばかりいてそれが二重に自分を傷つける。自分で自分を傷つけているのに気づかない。
自分がやるべきことをやっていればそれを認める人は必ずでてくる。
今、自分がやるべきと思うことを損得勘定抜きにやっていれば、それを認める人は必ずでて来て、思わぬ縁がつながっていくことを日々実感している。
この真理を教えてくださった南直哉師のご著書を紹介させていただく。さらに深く学んで見たい方はどうぞ。
降格されても人生を諦める必要はない。