会社を見返すのではなく、スルーする

会社はお前のことなんて何とも思っちゃいねえよ

会社というのはとても都合がいい考え方をするので、あまり入れ込まないほうがいい。1、2年前と言ってたことがほぼ正反対というのは日常茶飯事だ。

あなたは有為な人財だ、と評価されていたと思ったら、いつのまにか辞めてほしい人罪になっていたということもある。にもかかわらず、会社に自分の人生を全部賭けてしまう人もいる。

そういう人(=過去の自分)には、数年前の大ベストセラー「嫌われる勇気」ふうに、

「会社はお前のことなんて何とも思っちゃいねえよ」

 

と言ってあげよう。上から目線ではなく、自戒の意味を込めて。

なぜなら、そういう人(=過去の自分)には、自分はこんなに会社のために貢献してきたのにどうして会社は認めてくれないのだろう、ウォーっ、こうなったら自分の実力を見せつけて、会社を見返してやるぞ、とかいって的外れなことをいろいろやり始める傾向があるからだ。

でも、これだけは忘れてはいけない。会社はあなたのことなんて何とも思っちゃいない、ということを。

会社を見返してやろうとしても会社を見返すことはできない。なぜなら、会社はあなたのことなんて何とも思っちゃいないからだ。それどころか、年がいってパフォーマンス悪くなってきたら、早く自分から辞めてくれないかな、ぐらいにしか思っていないのが実情だ。

 

正社員を自発的に辞めさせたい時に会社がとる方法

 

会社の生き残りに対する執念はスゴイ

会社が持つ力は非常に大きく、会社が危機に直面した場合、その力はマックスになる。会社の生き残りに対する執念はスゴイものがある。とにかく見境なく、あらゆる方法を使って生き残ろうとする。今まで言っていた事と今からやろうとしていることの整合性がなく、もう自己矛盾を内包した暴力装置みたいになってくるので、会社が言ってくることを真に受けていると自分が損をする。

先日募集があった、コロナリストラの希望退職で提示された割増退職金を含む退職金が、いわゆる傷病時の1000日分の打ち切り補償金額より少なくてビックリした。割増分ではなく、割増退職金を含む退職金全体が、である。

現実的ではないので単純な比較はできないが、それだと3年休職してから会社に復帰不可と認めてもらって、1000日分の打ち切り補償をもらって辞めたほうよくない?ってならないのかな。

この額では全然辞めるインセンティブになってないんじゃない、と思った。それがいいのか悪いのかわからないが、本気で辞めさせたいのか辞めてほしくないのかわからないリストラに思えた。

ここまで来ると、もう会社を見返してやるなんて思わなくなる。有効な対処法はスルーする、である。必要最小限の対応だけしてスルーに徹する。間違っても、今の会社よりもいい会社に転職して、今の会社を見返してやるなんて思わないようにしよう。

これだけは忘れてはいけない。会社はあなたのことなんて何とも思っちゃいない、ということを。


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