中部国際空港(セントレア)からのJGC修行プラン

JGC会員を目指すことを決意

JALの上級会員であるJGC(JALグローバルクラブ)会員になるためにどうするか。そもそもJGC会員になることに意味はあるのか。数カ月考えてきた。最初は真剣に考えていなかったが、2021年もあと3カ月を残すところとなり、冗談ではなく本当にやるのか、考えるようになった。

いわゆるJGC修行。どうせやるなら1月から始めて12か月間丸々使ってやりたい。2022年、新型コロナウイルス感染症が鎮まってくれていればいいのだが、いまだ第6波の懸念もあるなかで、冬にまた感染拡大してしまったら、おそらく来年の前半は飛行機を使った旅行など論外だろう。そうなると、2022年のJGC修行はあきらめざるを得ない。

もちろん、できないことはない。長距離や国際線をズドンと何発か入れれば。1、2ヶ月で解脱された方もおられるそうだ。しかし、私はダメだ。なぜなら、FOP修行ではなく、回数修行を指向しているからだ。感染状況次第では2023年以降に延期になっても仕方ないと思っている。以下、私がJGC修行を敢行した場合のプランを記す。

年50回搭乗を目指す方針でいく

JGCのライバルANAの上級会員制度SFCは一定の搭乗ポイントを達成する方式でしかなれないが、JGCの場合は年50回の搭乗かつ15000FOPポイントを達成することでも上級会員への扉が開く。私は様々な理由から搭乗ポイントを達成するのではなく、搭乗回数を達成することでJGC会員を目指すことにした。

方針は、月に2回東京へ行く、年に2回丹波(兵庫県)に行くということだ。私の最寄りの空港は、中部国際空港だ。羽田発なら普通に先輩修行僧の方々の経験を後追いすることができるが、中部国際空港を出発地とするJGC修行の情報はほとんどない。東京在住者に比べて圧倒的に不利だ。

手探りで一通り調べていろんな飛行ルートを考えたが妙案はない。そこで私は、羽田ではなく中部国際空港がホームエアポートであることを逆手にとって何かできないだろうかと考えた。近年、羽田の国際化によって、地方発の国際線が羽田に集約されてきた。中部国際空港も例外ではなく、開港以来増えてきた国際線は特に長距離路線を中心に運休、取りやめが続いてきた。

その代わりに数十年ぶりに開設されたのが、中部国際空港から羽田空港へ旅客を輸送するルートだ。コロナ禍においても2021年秋・冬ダイヤで毎日1往復の定期便が設定されている。これはすごいことだ。主目的は、中部地方の旅客を中部国際空港から羽田空港へ集めて羽田空港から海外へ輸送するということであり、東京に行くためにわざわざ中部国際空港へ来て、そこから羽田空港へ向かっているという中部圏の住人はほとんどいないだろう。

私はそこに目をつけた。東京へ行くのに中部国際空港から羽田空港への便を使って行く。短距離路線でかつ東京ー大阪のようにビジネス客が多いわけではないので、予約も取りやすい。先得に限られるが、片道7000円から8000円で利用できる。これは日本全国のJALの路線の中でもかなり安い部類に入る。回数修行をするにはうってつけの路線だ。これを利用しない手はない。

東京へは、1年間に23回行く、月2回の計算だ。それで46回搭乗となる。あとの4回は、伊丹空港から但馬空港への便を使って達成しようと考えている。年に2回、春と秋に行こうと思っている。伊丹空港までいくのが手間だが、年に2回なら無理なことでもない。楽しみの範囲だ。それで、計算上は50搭乗達成となる。忘れてはいけないのが最低15000FOPをクリアしていないといけないこと。FOP計算機で計算したら、中部ー羽田は先得がメインになるだろうからボーナスポイントなしとして1搭乗あたり290FOP、これを46回で13340FOP。伊丹ー但馬は低額なので普通料金でボーナスポイントありで1搭乗あたり534FOP、これを4回で2136FOP。50搭乗あわせて15476FOP。これならFOPのほうもギリギリ達成できそうだ。

必要資金だが、中部ー羽田は先得で片道8000円と見込み、それが46回で368000円、伊丹ー但馬は4000円(朝来市ふるさと納税による補助を加味した実質的な負担金額見込み)。それが4回で16000円。50搭乗の総費用は384000円、約38万円となる。修行中に航空券の購入等でたまるマイルや終盤に加入する予定のJALカードのボーナスマイルをe-jalポイントに交換してそれを航空券購入代金に充てると3万円分くらいにはなりそうなので、実質的には約35万円のキャッシュアウトが想定される。JGC修行としては少し安めだが決して小さくない出費だ。

あの時できなかった、東京の休日を丸一日楽しむ

で、あんた、東京に月2回も行ってなにするの?といわれるだろうが、東京の休日を23回しっかり楽しむつもりだ。朝、中部国際空港から7時40分に出発、羽田空港に8時50分着、夕方、羽田空港を18時50分に出発、20時00分中部国際空港着というスケジュールだから、現地滞在時間なんと驚きの10時間である。

フジテレビ本社お台場展望台、お台場観覧車、東洋文庫、静嘉堂文庫美術館、三菱重工業みなとみらいみらい科学技術館、といった株主優待でおなじみの施設や、東京国立博物館、国立西洋美術館、上野動物園、などの公立の施設、史跡、公園(実は東京は意外と緑が多い)などを中心に、首都圏の人なら明日にでもすぐにいけるところだが首都圏以外の人はそう簡単に行けないところで東京の休日を満喫したい。

東京に23回も行って飽きるんじゃないか、といわれそうだが私はおそらく飽きないだろうと思う。これは東京になぜ人口が一極集中するか、という問題の本質にかかわる部分でもある。東京は地方と比べていうまでもなく、他の大都市と比べても桁外れに文化水準が高く、都市の魅力ランキングの上位で不動の地位を確立しているのだ。

そんな東京に、半年以内だったが単身赴任で住んでいた。しかし半年でメンタル不調になり地元に帰ってきた。来年はあれからもうすぐ5年になる。あの時はそれどころではなかったが、せっかくの東京を楽しみたいという気持ちは心のどこかにあった。

実際にはできなかった、東京の休日を楽しむ、というささやかな願いを今さらながら1年間限定で、月2回、思い切りやってみようじゃないか、失われた5年間を埋めようじゃないか、というのが、実はこのJGC修行に込めた私の思いなのだ。目的はただ飛行機に乗るだけではないのである。

35万円で失われた5年間を取り戻せるなら安いもんじゃないか、さらに、一生モノのJGC会員になれるんなら儲けものじゃないか。このブログ記事を書きながらそう思えてきて、何だかこの先楽しいことがどんどん起きそうで楽しくなってきた。

単身赴任先で会社に行けなくなる

再考・中部国際空港(セントレア)からのJGC修行プラン

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