賭けに勝った、とりあえず今回は

地域限定正社員の申請を出さなくても、たまたま今回は異動しなかった

定期の秋の人事異動の発表があったようだ。「ようだ」というのは、自分が異動対象者でなければ異動の内容が電子掲示板に発表されるまでは分からないからだ。もし、自分がこの秋の異動対象者であれば、自分に直接辞令交付がある。周りの人で異動の辞令を受けた人がいたので、どうやら今秋の辞令の通知が対象者にはされているのだろうということが分かった。

私には辞令交付の通知がなかったので、今秋の定期人事異動では私は異動はないということだ。ほっと胸をなでおろしたところだ。というのは、この春、転勤してくれないか、と内々に打診があって、その場で即お断りしたものの、万が一転勤の辞令が出たらどうしようか、ということが頭の片隅にあったからだ。候補者として私の名前を出たそうだが、私は、休職後職場復帰してようやく丸2年が経過したところだ。できるだけ、今のままの環境で復帰後問題なしの実績を最低でも3年、できれば5年は積み重ねていきたい、というのが本音だ。

転勤のような大きな環境変化が発生してしまうと、最悪体調に異変をきたしてしまう可能性も無きにしも非ずだ。過去に2回の休職を経験した身からすると、どうしても最悪のことを考えてしまう。もし、また会社に行けなくなるようなことになってしまうと、いままでの努力がそれこそ水の泡だ。また0からやり直しになってしまう。社会復帰がこんなに大変なことだとは経験するまで思いもしなかった。そこで私は、一旦は転勤の可能性が0になる、地域限定正社員の申請をした。

自分から給与返上を申し出るのはモチベーション維持の観点から辛いものがある

しかし、それを申請期限ぎりぎりになって取り下げた。理由は、5%ルールだ。地域限定正社員は、正社員が誰でも、理由を問わず、期間内であればいつでも申請できる。一旦申請してもまた普通の正社員に戻すこともできる。地域限定正社員に申請している対象期間については、月例給与と賞与が一律5%下げられる。私の場合だと多分手取り額ベースで約20万円くらい減らされることになる。これが、収入面のみならず、モチベーションの面で痛手なのだ。

現状、はっきりいって給与が上がる余地はない。普通にやって、基本給が毎年1000円から2000円ずつ下がってきており、収入によるモチベーションの維持はもう限界にきている。それを今年はいかに下がらないようにするか、ほんの少しでも上げられないかと苦心しているのに、期間限定とはいえ、自分の方から20万円返上します、というのはとても抵抗がある。だから、地域限定正社員に申請したものの、取り下げた。

今回は転勤がなかったからよかったが、ずっと賭けに勝ち続けられるとは限らない。次回の定期異動の前にはどうするか。地域限定正社員に申請するのか、しないのか。それはまたその時に考えるとしよう。今回は、賭けに勝ってよかった。危うく高額な掛け金をどぶに捨てるところだった。こうなったら、強心臓で転勤なしに賭け続けようか、ええい、転勤させられたらその時はその時、出たとこ勝負だ。

地域限定正社員の申請と取り下げの間で揺れる

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