「がんばらない戦略」を固定費の変動費化に応用している

定期券があることが当たり前になっていませんか

私は自宅から職場に、JRとバスと地下鉄を使って通っている。ありがたいことに交通費補助として定期券代をいただいている。具体的には、自宅から職場までの最安通勤ルートの組み合わせで6ヶ月定期券代を計算し、合計金額が半年毎に給与口座に振り込まれる。

当たり前だが休職中は定期券代の支給はない。実際に経験してみないと分からないのだが、定期券がないと交通費ってこんなに高かったんだ、と驚愕する。休職中に復職の手続きのために何回か人事や産業医に出頭を命じられる。定期券がないので自分で切符を購入する必要があるのだが、私の場合は一回出向くだけで約二千円くらいかかったのを覚えている。ああ、定期券があるのって有難いことだったんだなあ、とその時しみじみ実感した。会社へ出頭するたびに安い回数券を探して金券ショップをのぞいては数十円をケチっていたのを思い出す。二度とこんな思いをするまい、今でも金券ショップの前を通るとその頃の思い出がよみがえる。

私が社会人になりたての頃は、会社が現物の定期券を購入して、職場で個々人に定期券が配られていた。その頃は定期券を購入するか購入しないかという選択肢はなかったが、今は、定期券購入時相当額の金額が交通費補助という名目で現物ではなく現金支給される。たしか、総務・人事の業務改革の一環としていままで定期券現物を会社が買っていたのをやめたのだと聞いた。

訪問営業して断られるゲームをしている男のマネをする

それはさておき、私はJRの定期券は購入するが、バスと地下鉄の定期券は購入しない。JRは割引率が特にいいからである。

週休2日として月8日は出勤しないとして、有給1日取ったとすると、21日から22日の出勤だ。出勤にしか定期券を使わないとすると、バスと地下鉄は定期券を購入するメリットはあまりない。一方でJRは一般的に割引率が特にいいので、普通に出勤しているだけで元が取れる。定期券を使わないと明らかに損だ。だいたい14日くらい通勤に使うと元が取れる。バスと地下鉄は21日くらいで元が取れる計算だ。

最近は、定期券代として頂いた金額をどれくらい残せるかというゲームだ、と思って取り組んでいる。それはどういうことかというと、JR・バス・地下鉄で総支給額は半年で、約17万円。本来は全額JRとバスと地下鉄の定期券購入に使うのだが、JR以外は定期券を購入せず、変動費化するわけだ。

6か月定期で、地下鉄代が4万5千円くらいするが、帰りは歩くことによって3万円くらいに抑えられる。健康にもよくて、地下鉄代も抑えることができる。さらにこれは、定期券代として頂いた金額をどれくらい残せるかというゲームなのだから、1回歩くと200円ちょっとポイントが加算された、とモチベーションがあがる。

バスも同じく5万円くらい定期券代にかかるが、休みの日に車やウォーキングを活用することによって、出勤日だけバスを使うことを徹底することで4万5千円くらいに抑えられることが分かってきた。普段あまり使っていない車を活用することができ、健康にもよく、さらにバス代も抑えることができ、一石三鳥だ。定期券代として頂いた金額をどれくらい残せるかというゲームだと考えると、バスを使わないと200円ちょっとポイントが増えた、とモチベーションがあがる。自然と休みの日の計画に、車の活用やウォーキングを組み入れることを考えるようになった。

浮いたお金はもちろん、自分のために使う。何に使うか考えるのも楽しみだ。定期券代として頂いた金額をどれくらい残せるかというゲームだ、と考えると楽しみながらお金がたまる。ゲームだから「がんばらない」で続けることができるのがミソだ。「がんばらない戦略」の威力、恐るべしである。

 

<すべて定期券購入>

  • 総支給額 17万5千円
  • JR 8万円
  • バス 5万円
  • 地下鉄 4万5千円
  • 収支0

<JRのみ定期券購入>

  • 総支給額 17万5千円
  • JR 8万円
  • バス 4万5千円
  • 地下鉄 3万円
  • 収支+2万円

 

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