ハ・ワン著「あやうく一生懸命生きるところだった」書評

本書を読む前

一生懸命やってきたつもりだけど、なぜ思い通りにならないのだろうと悩んでいた。一生懸命やってきたつもりなんだけどなあ。他の人にはそう簡単に真似できないようなこともやってきたはずだけどなあ。

何か根本的に間違っていることがあるのかもしれない。そう思って本書を手に取った。

気付き

1.あまり期待しすぎるな。期待しなければ、毎日がラッキーの連続。

「期待」=自分の思い通りになればいいのにと思って待つこと。

望んでいる結果があるから、「期待」することで「基準」が生じる。

その「基準」が設定されることで「期待以上」か「期待以下」に分かれてしまう。

期待しなければ、少しでもよければ満足なので、よいことが起きる確率が上がる。

2.努力が必ず報われるとは限らないことを知る。

「自分がこんなにも努力したのだから、必ずこれくらいの見返りがあるべきだ」という思考が苦悩の始まり。

3.自分の速度を捨てて、他人に合わせようとするから辛くなる。

自分だけ取り残されていないか、と不安になっていないか。どうして遅れたら不安なのか。

無理して他人のペースに合わせようとせず、自分のペースに忠実になるだけでも、他人と全く違う生き方になる。

4.人生マニュアルを捨てて、自分らしく生きる。

何歳ぐらいだったら当然管理職ぐらいになってないとなあ、とか思ってないか。

5.自分のダメさ加減を認めると、逆に自尊感情が高まる。

それもそのはず、自尊感情とは、ありのままの自分を認めることだから。

6.人生とは速度ではなく方向。(ゲーテ)

そうか。「どこか」で「方向」を間違えているから、成果が出ないんだ。

じゃあ、「方向」を間違えた「どこか」まで戻ってやり直せばいい。今度はちゃんと過程を楽しんで。

7.理想通りにならなくても人生は失敗ではない。

思い通りにならないほうが正常。

8.一生懸命という言葉は、「嫌なことを我慢してやり遂げる」という意味が含まれている。

一生懸命生きるのは我慢の人生。同じ生きるなら「一生懸命」より「楽しく」がいい。

「天才は努力する者に勝てず、努力する者は楽しむ者に勝てない」

9.仕事は求めるというより、与えられるものかもしれない。

いつかは、やる気を注ぎたくなる仕事に出会えるはず。

やる気はすり減る。他人のために使わず、自分のために使えるその日までやる気をとっておこう。

TODO

1.心に欲が生じたら、「それでいい、あまり期待しすぎるな」と心の中でつぶやく。

2.「自分がこんなにも努力したのだから、必ずこれくらいの見返りがあるべきだ」という思考を捨てる。

3.自分は、今、遅れている。だからって何か問題ある? と開き直り、自分だけのペースとコースを探す。

 

1595円

 

累計14冊 22836円

 

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