ブログやるにも「300ドル(約3万円)パソコン」で十分

十分すぎる機能で、何より安い

初めてDELL製ノートパソコンを購入したのは、数年前のことだ。それは同時に私にとっては、オンラインストアで購入する初めてのパソコンでもあった。昔は実物を見ずにパソコンを通販で購入することなど考えられなかった。理由は何といってもその価格の高さだ。ノートパソコンが20万円ぐらいする。何度も買えないし、失敗できない買い物だった。パソコンショップや家電量販店に何度も足を運んでは品定めをして、半年くらいかけて購入する商品を決定していた。それから、いくつかの店を回って、できるだけ安く買える店で購入するのだった。

DELL製ノートパソコンをオンラインで購入した動機は、前のパソコンが使えなくなったからではなく、急に転勤で単身赴任しなければならなくなったためだ。自宅と単身赴任先の社宅をノートパソコンを持って移動するのも意外と大変なので、もう1台社宅用に手頃な価格で手に入れられないか、と思ったのがきっかけだった。

当時使っていたのが、2012年頃に大阪梅田のヨドバシカメラで買ったHP(ヒューレットパッカード社)製のノートパソコンだった。これを買った頃、「500ドルパソコン」というコンセプトが出てきていた。これは文字通り、500ドル以下(約5万円以下)で買えるパソコンのことを指す。パソコンは、もはや高価なものではなく、誰でも手が届くものになったことを意味していた。

発信源のアメリカ市場では、十分な性能を備えたノートパソコンが499ドルで売らたりして、PC市場に衝撃を与えた。私の買ったHP製のパソコンがまさに「500ドルパソコン」だった。それまで私はソニー製のVAIOのノートパソコンを7年ほど使っていたが、2005年頃に買った時、20万円くらいした。一方で、HP製のパソコンは約4万円だった。

「なるほど。いくら人気でも、これではソニー(VAIO)が売れないわけだ」。その時、妙に納得した。

パソコンがコモディティ化した、と実感した瞬間

赴任直後はホテル住まいだったので、仕事が終わった後、部屋でタブレット端末をホテルの無料Wi-Fiにつないでネットを見ていたら、偶然DELLのサイトに行きつき、価格を見て驚いた。自分が必要とする機能の揃ったノートパソコンがなんと約3万円だという。国内在庫のあるものなら2、3日で届く。ただし、4万5千円くらいの価格設定になっている。しかし、ほぼ同じスペックのものが、2、3週間待てば香港かどこかのDELLの拠点から直輸入で手元に届く。それなら約3万円だというのだ。「500ドルパソコン」ならぬ「300ドルパソコン」だ。

もともと別にもう1台あるので、それほど急がない。2、3週間待って約3万円で手に入れたのが、今まさにブログ記事をうっているこのパソコンだ。あれから4年以上たっているが、10~11インチのコンパクトなサイズ感が気に入っており、キーボードピッチも余裕があって文章も入力しやすいので、いまでも愛用している。当分、後継機を買う予定はない。まだまだ使い続けるつもりだ。

これからブログを開設される方も、ブログ開設の際の必要投資だと思って、これを機にパソコンを1台買っておかれるといいだろう。スマホやタブレットで記事を書くより断然早いし疲れないからだ。でも高価なものは不要だ。私と同じような300ドルパソコンを1台持っておかれるといい。何しろ安いから負担は少ない。ブログ継続の一助となろう。

初めてのDELL製ノートパソコンは、忘れたころに赴任先のマンションの宅配ボックスに、簡素な段ボールの梱包で放り込まれていた。「ノートパソコンを宅配ボックスで受け取る時代かあ」。世の中も大きく変わった、便利な世の中になったものだ、としみじみ思ったものだ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA