コワーキングスペースをサードプレイスとして活用できないか
最初にサードプレイスという考え方を提唱したのはRay Oldenburgというアメリカの社会学者だそうだ。自宅でもない、職場でもない、第三の場所。それがサードプレイスなのだという。
昭和、平成のビジネスパーソンにとっては、それは居酒屋だったり、喫茶店だったり、人それぞれあったのだろうが、終身雇用崩壊、パラレルキャリアやテレワークが当たり前の時代に突入した今、令和のビジネスパーソンにとっては、コワーキングスペースが一気にサードプレイスの大本命に躍り出る可能性がある、と私は思う。
「コワーキングスペースはどこ使ってるの?」とか「いいコワーキングスペースあったら教えて」なんて会話が当たり前になるのではないか。
コワーキングスペースはどう選ぶべきか
コワーキングスペースが、サードプレイスだとすると、自宅でもない、職場でもない、のだから、自宅と職場の間にあってアクセスに優れているのが理想的ではないか。それが自宅寄りなのか、職場寄りなのかは、各々の事情により変わってくるだろう。
コワーキングスペース_地名、で検索すると、えっ、こんなにもたくさんあるの、と驚いた。勤務地から自宅までの間に数十ヵ所見つかった。ありすぎてどこがいいかわからないくらいだ。
コワーキングスペースの大部分は、所在地住所から判断する限り、オフィスビルのワンフロアにある場合が多い。サービス内容を見るとシェアオフィスと変わらない場合も多い。
注目すべきはドロップイン、というサービスだ。通常、コワーキングスペースは会員制で月額固定料金、入会金が必要なのが一般的だ。それが、ドロップイン、即ち都度利用できるコワーキングスペースもあるのだ。半会員制というべきか、これなら、試しに何回か利用して気に入ったら会員になってもいいし、そのままドロップイン利用を続けてもいいだろう。コワーキングスペースの敷居が低いものになっている。
THE TOWER LOUNGE CASHIMEをドロップインで利用する
THE TOWER LOUNGE CASHIMEは名古屋栄の中部電力MIRAI TOWER(名古屋テレビ塔)3階に2020年にできたコワーキングスペースだ。しかし、他のコワーキングスペースとは大きく違うところがある。テレビ塔という観光スポットの中にある、という点が他と違う。
上述のとおり、多くのコワーキングスペースは、オフィスビルの中にある場合が多い。職場のオフィスで仕事して、またオフィスビルのワンフロアで過ごしていたら、本当にサードプレイスなのか?と疑問も湧いてきて、コワーキングスペースの利用には二の足を踏んでいた。
それが、オフィスで仕事して、帰りに非日常空間に寄る、だったら、新たなライフスタイルの予感がしてゾクゾクしてきはしないか。他のコワーキングスペースとは趣向が少し異なるので、是非利用してみたいと思った。ただ、利用には入会金が必要で、結構な額の月額固定費用が必要になる。私が嫌う固定費が増加する。
(基本、完全会員制でドロップイン利用はないが、期間限定で、30分330円でドロップイン利用ができる時もあった。)
諦めかけたところ、公式サイトに小さく「ダイナースクラブ優待」の文字が。調べてみたら、なんとダイナースクラブ会員なら1時間500円〜ドロップイン利用が可能、ということが分かった。なんという偶然。素晴らしい幸運に感謝、だ。
THE TOWER LOUNGE CASHIME 利用体験記