双極性障害の治療を始めて、治療以外で得した習慣

血液検査の習慣が地味にいい

年に一度の職場の健康診断で血液検査があるのを別にすると、余程の症状で病院にかかることがなければ、血液検査をする機会はなかった。それが、双極性障害と診断されて、投薬治療を受けるようになってからは、クリニックの血液検査を受けるのが習慣になった。

「~でもよければ副院長先生」が忘れかけたころに、「最近血液検査していませんから、血液検査しましょう。」と言ってくれるので、大体規則的に年1〜2回程度、職場の健康診断と合わせると、年2〜3回程度血液検査を受けている。

「~でもよければ副院長先生」が忘れていても、今度は調剤薬局の薬剤師から、「最近血液検査されましたか?検査したら教えてくださいね。」と言われる。

その時は、「~でもよければ副院長先生」に、こちらから、血液検査をしたほうがいいのかどうか聞いてみる。すると、大抵の場合、「そうですね。最近血液検査していませんから、血液検査しましょう。」となる。

血液検査の主目的は、双極性障害の治療に炭酸リチウムを服用しているので、リチウムの血中濃度が、低すぎず、高すぎず、の状態にあるかどうかをチェックすることだ。もちろん、それだけではなく、一般的な血液検査の検査項目も検査してくれる。コレストロール値や肝臓、腎臓、などの機能に関する数値だ。同時に尿検査もする。

調剤薬局の薬剤師に血液検査の結果を渡して見てもらったところ、薬剤師が注目しているのは、リチウム濃度もそうだが、むしろクレアチニンの数値の方だということだった。

クレアチニンの数値は腎臓の機能に異常がないかをチェックするのに有効で、薬を連用しているため、腎臓に負担がかかっていないか、異常が出ていないかを定期的にチェックすることが重要だ、とおっしゃっていた。

病気になっても得している

年に1回だと、血液検査の結果(=自分の健康状態)を意識するのは健康診断がある前後だけだ。でも年に2〜3回血液検査を受けると、年1回の時とは自分の健康状態に対する意識が全然違ってくる。これだけの頻度で血液検査を受けると、検査項目もすでに頭に入っているし、数カ月おきに定点観測をしているようなものだから、自然と数値の振れ幅にも関心が行くようになる。あれ、この項目、急に下がっているな、と気づくようになる。

ちなみに、血液検査を受けて、これはダメですね、薬変えましょうとか、治療変えましょうとか、言われたことは一度もない。だいたい、「血液検査、ありがとうね~、お忙しい中、うん、リチウムばっちりです。このままの量で行きましょう。その他の検査項目も(基準値が越えているが)これくらいなら大丈夫、暴飲暴食してください。はっ、はっ、はっ」で終わりである。

最近は私も血液検査オタクになりつつあるので、「先生、もう少し詳しく説明していただけたらありがたいです。」と、必ずいまここ(精神科)で聞くことでもない、とも思いながら、さらに食い下がることもある。

今、検査項目で自分が特に気にしているのは、脂質の部分だ。いわゆる善玉コレステロール、悪玉コレステロール、中性脂肪、特に中性脂肪が高止まりしている。

先生いわく、中性脂肪対策に手っ取り早いのはDHA・EPAのサプリメントだという。肉中心の食生活をやめて、魚中心の食生活に切り替えましょう、と言われたって、そう簡単にできるものではない。それならサプリメントに頼るのもありだという。先生によれば、サプリメントでも続ければ結果は違ってくるという。

 

間違いなく言えるのは、年2〜3回の血液検査の習慣がなかったら、そんなこと考えもしなかった、ということだ。

病気になっても得している。病気になっても「高配当な人生」だと思えばいい。

 

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